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8.夜明けのリビング
春になると、このシーンを思い出します。
なので、お題で書いてみることにしました。

一応お題のインデックス、あります。
でも一回一回が読みきりの短編なので読まなくても大丈夫です。




リビングへと続くドアを開けると、暗闇の中で一人座っている琴子の姿が見えた。
薄暗闇に座る彼女の姿が、はかなく感じられる。
…鳥目なのに大丈夫なのだろうか。
直樹は琴子のほうへ静かに近づいた。

「眠れないのか?」

直樹が後ろから声を掛けると、琴子の華奢な肩がぴくりと震えた。

「う、ううん、大丈夫」

寝つきの良いはずの彼女が、寝付けずにいたのは明日が来てほしくないという潜在意識からだろうか。

「入江くんこそ、寝ないと」

「ああ、そうだな」

「寝不足で神戸に行ったら、大変だよ?」

ソファーに腰を掛けたまま、自分のほうを見ない。
振り返ることもなく、膝を抱えたまま小さくなっている琴子の隣へ直樹は腰を掛けた。

「夜が明けるね」

「ああ」

閉じられたカーテンの隙間から、わずかに光が漏れている。
直樹はなおも小さくなって、自らの膝にあごを乗せている琴子を抱き寄せた。
数時間後にはもう、このぬくもりを感じることもできなくなる。

「…部屋に戻らないか」

直樹の提案に、琴子は目を丸くして驚いたようだった。

「だって、もう夜が明けるよ?お弁当、作らなくちゃ」

新幹線の中で食べられるようにお弁当を用意しておきたいと、張り切って宣言したのは昨夜のこと。
琴子の言葉に直樹は苦笑しつつ、うなづいたのだ。

「もうちょっと、二人で…いたいんだ」

夜明けのリビングに、上ってきたばかりの太陽の光が差し込む。
スポットライトのような明かりの中で、囁かれた直樹の言葉に、琴子は顔を紅くしつつもうなづいた。

「…いいよ」

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わさこ

Author:わさこ
はじめまして!こんにちは!
こちらはイタズラなkiss中心の 二次創作ブログです。
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