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うちのメイドさん 10
こちらは、いつも以上に妄想度が高いものになっています。
二人がおかれている環境も、立場も、全く異なります。
それでも大丈夫、見てみたいすぃー、というかたのみどうぞ。

はじめましての方はカテゴリ ナオキヴィッチ から1から読まれることをお勧めします。

ではでは、どぞー。






夜勤明けで、つかれきった体を引き摺るようにして屋敷へと帰ってきたナオキヴィッチは、応接室から聞こえてくる笑い声に眉をひそめた。
婦人同士の笑い声というのは、やけに耳に付く。
ナオキヴィッチは出迎えた執事に問うた。

「今日はどういう集まりだ?」

招待客のメンバーに、挨拶をしておかなければならない。
社交界の世界と決別し医師として働くナオキヴィッチだが、イリーエ家の長男であることには変わりない。

「コトリーナさまがお見えになっております」

「…は?」

ナオキヴィッチはき間違えたかと思い、もう一度聞きなおす。

「ですから、スドー家から参られたコトリーナさまです」

何故ここにコトリーナがいるのだろうか。
そもそも、コトリーナとノリーは面識がないはずである。
ナオキヴィッチもコトリーナのことを話したことがなかったし、話す必要もないだろうと考えていた。

「直ぐに行く」

「え?」

「このまま、挨拶に行く」

今度は執事が驚く番だった。
顔が良いだけではなく、才能に溢れ将来も有望となれば、ナオキヴィッチに寄ってくる女性は多い。
けれども彼は今まで、全く相手にしなかったのだ。
まして、婦人同士の集まりに顔を出すときは、いつもなんだかんだと理由をつけて後伸ばしにしている。
帰宅直前に挨拶に行くのがいつものナオキヴィッチのスタイルだったのだ。
そのナオキヴィッチが帰宅直ぐに挨拶へ向かうなんて。

「左様ですか。それではこのまま」

応接間へと進むナオキヴィッチの後ろを歩きながら、執事は、これは面白いことになりそうだと思った。

*****

応接間へと近づいて、ナオキヴィッチは自分の鼓動が早くなっていくのを感じていた。
前日、変な自問自答をして眠れなかったからだと自分に言い聞かせながら、ナオキヴィッチは応接間の扉をノックした。

「どうぞ」

ノリーの声が聞こえる。
先ほどまで聞こえていたにぎやかな笑い声の主、コトリーナの声はぴたりと止まった。
自分が来たからだろうか?
もしかしたら、気まずい思いをさせてしまったかもしれない。
いいや、それ以前に嫌われてしまったかもしれない。
ごくり、と生唾を飲み込んでナオキヴィッチは扉を開けた。

「お帰りなさい」

「ただいま戻りました」

ノリーと軽く挨拶を交わしながら、ナオキヴィッチはテーブルの前へと視線をやった。
そこには優雅に腰を掛けた女性が一人いたが、顔は下を向いていて見ることが出来ない。
女性は栗色の髪を束に分けて巻き、上質のドレスを着ていた。
袖はたっぷりとしたパフスリーブでふんわりしており、上品に開いている胸元はレースがあしらわれている。
女性はコトリーナとは違う、高貴な女性だとナオキヴィッチは思った。
コトリーナではなかったのか、自分はとうとう幻聴まで聞こえるようになってしまったのか…。

「こちら、コトリーナちゃん。といってもあなた達は前からのお知り合いよね?」

ノリーはくすりと笑うと、ナオキヴィッチを見やる。
ナオキヴィッチは驚いたが、社交界で鍛えた表情統制術でそれをあらわさなかった。

「ええ、先日はどうも。ようこそおいでくださいました」

ナオキヴィッチがコトリーナへ語りかけると、彼女は一瞬顔を上げた。

「…お邪魔しております」

いつもの元気で弾むような声はどこへやら、小さな声で彼女はそれに応えた。

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わさこ

Author:わさこ
はじめまして!こんにちは!
こちらはイタズラなkiss中心の 二次創作ブログです。
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