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2018/05
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余裕のないキス
秘密部屋の続きのようなもの。

付き合いたてっていいですよね~、うふふ。
よくある感じのシチュエーションですが、まあ王道って事で許してくださいませ。







琴子の手をしっかりと握り締めた直樹はエレベータのボタンを押した。
行き交う社員が二人を何度も見やるが、二人は会話をすることもなくただエレベータが来るのを待つ。

「ほら」

「う、うん」

直樹に促されるまま、琴子はエレベータに乗り込む。
退社時間が過ぎているとはいえ、大企業であるパンダイのエレベータの中は人で溢れていた。
人々に押されるように、二人は四角い箱の中の隅に追いやられた。
乗り込んでいる人々は皆、一様に電光板の方を見ている。
1階から上階へ進むのを全員で見つめる妙な空間。
琴子も同じように電光板を見上げた。

「!?」

自分の頬に感じた微かな感触に驚いて、琴子は手をひっこめようとした。
だが、そんなことは許さないというように直樹はその手を強く握り締める。
そして、絡められた親指で琴子の手をゆっくりと撫でた。
琴子はそっと直樹の顔を見上げる。
直樹は表情一つ変えずに、ただ琴子の手を撫で続けている。
この人の唇が…今…こんなところで…あたしのほっぺたに…。
クールに引き締められた唇を見ながら、琴子はほうっとため息をついた。

「降りるぞ」

直樹に声を掛けられて、琴子がはっと顔を上げるとあんなにたくさんいた社員はいなくなっていた。
エレベータの中はいつの間にか二人きり。

「入江くん、ここエレベータ…」

琴子が小声で言うと、直樹はにやりと笑って琴子の耳元へ唇を寄せた。

「俺、余裕ないかも…」

「何が?」

琴子が真顔で問うと、直樹は苦笑した。
恋愛経験が少ないが、琴子の鈍感さはわざとやっているのではないかと思うほど破壊力がある。
ここははっきり言っておこう。
直樹は再び、琴子の耳元で囁いた。

「お前にキスしたくて、我慢できない」

琴子はぴくりと体を震わせ、頬を赤くした。

「ここ、会社だよ?」

「だから言っただろ、二人っきりになれるところに行こうって」

その場所が会社だとは意外だ、と琴子はぼんやりとしたままの頭で思った。

「おいで、琴子」

直樹の手が琴子の手をぐっと引っ張り、二人はエレベータから降りた。

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