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うちのメイドさん 13
進んできましたよー、うふふ。

こちらはいつも以上にぶっ飛んだ妄想をしております。
二人が生きる時代も、出会いも、何もかもが全く違う設定です。
大丈夫だよーという方のみお進みくださいませ。

初めての方はカテゴリ”ナオキヴィッチ”からどうぞ。






「どうしたんだ、元気がないが…」

食事がいっこうに進まない妻を見て、この館の主シゲキヴィッチは問うた。
彼の前のお皿は空っぽだというのに、妻であるノリーの皿は未だ一口も手をつけられていない。
最近は、ずっとこんな調子だ。

「だってコトリーナちゃんが、来ないんですもの」

「彼女だって仕事があるんだろう」

「あんないい子…逃してしまったなんて」

手で顔を覆い、ノリーは涙まで流している。
そんな母親の隣に座っていたナオキヴィッチ。

「冷めますよ」

と、母親に声を掛けた。
テーブルの上にはノリーが好きなメニューばかりが並んでいる。
最近元気がないことを心配した専属シェフが心をこめて作ったものである。

「何て冷たい男なの!」

キッと睨みつけてくるノリーの視線をそらすように、ナオキヴィッチはパンを手に取った。
ちぎって口の中に入れるも、味がしない。
美味しいとか美味しくないとか、そういう感覚も感じることがなかった。
その後の食卓を流れる空気は、冷たいものだった。

食後自室に戻ったナオキヴィッチは、テニスラケットを手に取った。
スドーに誘われて行ったあの日から、一度もテニスをしていない。
仕事が忙しいこともあったが、自らが避けていたのかもしれない。
コトリーナと二人きりのあの夜のことを思い出すと、いつも冷静なはずの自分の心がざわざわするのだ。
それがどういった感情なのか、ナオキヴィッチも理解しかねていた。

「スドーさんのところに行ってみるか…」

ノリーが何度呼んでも来ない、というコトリーナがやけに気になった。
コトリーナがイリーエ家に姿を現すことはなく、ナオキヴィッチ自身も仕事が忙しい。
つまり、イリーエ家で別人のようになったコトリーナと対峙したあの日が、二人が会った最後だったのだ。

*****

「よお!久しぶりだな」

スドー家の図書室で本を読んでいると、主が現れた。
その隣には…ナオキヴィッチが会いたかった人は居ない。

「お久しぶりです」

落胆を隠し切れず、ナオキヴィッチは小さな声でスドーに挨拶を返した。

「何だ!?元気がないなー」

豪快に笑い、スドーはナオキヴィッチが座っている机の向かいに座る。
一緒に入ってきたメイドは、表情を変えることもなく静かにその横に立った。
…これがコトリーナだったら。
ナオキヴィッチは思い浮かべる。
自分が読んでいる本を覗き込み、感想を述べ、頼んでもいないのにおしゃべりを始めるだろう。
あの明るい声が、この図書室いっぱいに響き渡っているのに違いない。

「ああ、コトリーナか」

メイドがお茶を淹れている様子を見ていたナオキヴィッチに、スドーは言った。
ナオキヴィッチが言わずとも、スドーには彼が本当は誰に会いに来たのかお見通しである。

「あいつ…しばらく休暇をもらいたいって言って…」

「へえ」

コトリーナとしばらく会わなかった理由に納得したナオキヴィッチは、出されたお茶に口をつけた。
いつもの味がしないことに物足りなさを感じながらも、休暇が終わったらすぐに飲めるだろうとも思い直す。

「それが、突然だったんだ」

スドーの言葉にナオキヴィッチは、ティーカップを音を立てて置いた。
いつも冷静な彼にはありえない行動に驚きつつ、スドーは続ける。

「縁談があったとか、なかったとか…」

次の瞬間、ナオキヴィッチは立ち上がった。

「おい!!どうした!?」

「馬車を!それからあいつの住所を教えてください!」


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プロフィール

わさこ

Author:わさこ
はじめまして!こんにちは!
こちらはイタズラなkiss中心の 二次創作ブログです。
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