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うちのメイドさん 16
こちらは、いつも以上にぶっ飛んだものです。
大丈夫な方のみどうぞ。
初めましての方はカテゴリ”ナオキヴィッチ”から。






閉店後の薄明かりの中で、三人は席についた。
ナオキヴィッチの隣にコトリーナが、その正面にシゲーオが座る。

「お父さんこちら、ナオキヴィッチ様」

「どうも、ご挨拶が遅れまして、コトリーナの父です」

コトリーナは改めて二人を紹介した。

「ナオキヴィッチ様はお医者さまなのよ」

娘の隣に座るナオキヴィッチの方をちらりと見ると、シゲーオは椅子に座りなおした。
お客がゆっくりと食事を楽しめるようにこだわりぬいて選んだ椅子だが、今日は座り心地が悪い。
理由はわかっている。
こんなにも突然にこの日がやってくるとは、想像していなかったからだ。
しかも、娘の様子がおかしい。
恋人を紹介する娘というのは、普通は幸せそうな顔をしているもの。
今の娘は、幸福に包まれているというよりも動揺しているように見える。

「娘とはどこで?」

しばらく沈黙が続いた後、シゲーオは口を開いた。
ナオキヴィッチが応えるより前に、コトリーナが言う。

「今行っているお家のお客様よ」

「へえ、メイドに手を出したというわけか」

「もう!お父さん」

コトリーナは父親を睨み、隣にいるナオキヴィッチに頭を下げた。
ナオキヴィッチは、そんなコトリーナを見つめると、口を開いた。

「そうです、私のほうが一方的に好きになりました」

コトリーナの目をしっかりと見つめ、ナオキヴィッチは言った。

「ナオキヴィッチ様…」

コトリーナもまた、ナオキヴィッチの目をしっかりと見つめなおす。
シゲーオは目の前で繰り広げられる二人の甘いシーンに耐えられなくなり、天井を仰いだ。

「コトリーナはメイドとしていつも明るく迎え入れてくれ、私は次第に本を読むという本来の目的を口実に、コトリーナに会いに行くようになったのです」

シゲーオは天井を仰ぎ見たまま、深くため息をついた。
今まで気にならなかった天井のしみがやけに目立つ。

「お前はどうなんだ」

正面に座るコトリーナのほうへ視線を戻し、シゲーオは問うた。
コトリーナへの思いを語っているナオキヴィッチの目は真剣そのものであったが、娘の様子も気になる。

「どうって…」

「結婚したいのか?」

「うん、したい」

はっきりと応えたコトリーナの返事に、ナオキヴィッチは笑顔を浮かべる。
しかし、コトリーナには笑顔はなかった。

「でも…、無理だと思うの」

コトリーナは涙を浮かべて、言った。

「住む世界が違うもん」

コトリーナは、ナオキヴィッチと自分の間に指で線を書く。
三人の間には再び沈黙が流れ、コトリーナの鼻をすする音だけが店内に響いた。

「コトリーナ」

またしても沈黙を破ったのはシゲーオだった。

「少し二人で話し合うといい。わしは先に帰るから」

シゲーオは立ち上がり、去っていった。

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わさこ

Author:わさこ
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