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うちのメイドさん 17
ちょっと長くなってしまいました…。
携帯の方、もし不具合あればお知らせくださいませ。
私の書き方は無駄に改行が多いんですよね。
わかっているんですけど、やめられない~。

こちらは、いつも以上に妄想が激しいものです。
初めましてのかたはカテゴリ”ナオキヴィッチ”からどうぞ。





「どうぞ」

コトリーナはナオキヴィッチの前にカップを置いた。

「コーヒー?」

「ええ、スドー様のお家では紅茶しか飲まないけれど、うちのお父さんはコーヒーが好きで」

コーヒーが出てきたことを意外に思うナオキヴィッチ。
傍に立っているコトリーナの方を見上げると、コトリーナは慌ててカップを引っ込めようとした。

「お嫌いなら淹れ換えます」

「いいや、これで良い」

コトリーナを制して、ナオキヴィッチはカップに口をつけた。

「うまい」

コトリーナはナオキヴィッチを見て小さく笑った。
その顔を見て、コトリーナの気持ちがほぐれてきたことを察したナオキヴィッチ。

「座れよ」

「え?でも」

「だから、お前は俺のメイドじゃないって言っただろ」

何時かも同じ事を言われたと思うコトリーナ。
ナオキヴィッチは何時だって、自分のことをメイドの前に一人の人間として扱ってくれる。
少し考えてから、コトリーナはナオキヴィッチの隣に腰を掛けた。
この位置だと表情を見られなくてすむ。

「随分長い休暇をとったんだな」

「ええ、無理を言ってしまいました」

そう言いながら、コトリーナはスドー家のメイド長のシッミーを思い出す。
しばらく休みが欲しいと申し出たとき、表情をめったに見せないシッミーが顔をわずかに歪めて呟いた。
寂しくなるわ、と。

「何故だ?」

「え?」

「何故、休む必要が?」

ナオキヴィッチの質問にコトリーナは直ぐに応えることができない。
先ほどまで客で溢れかえっていた時とは正反対の静寂が、店の中を包み込む。

「少し離れて頭を冷やそうと思いました」

コトリーナは俯き、小さな声で言った。

「あたしはメイドなのに、ナオキヴィッチ様の隣にいると、勘違いをしてしまって」

「勘違いって…」

「あのテニスコートのことも、今日こうやって来てくださったのも、ナオキヴィッチ様にとって気まぐれでも、あたしにとっては…」

コトリーナはそこまで言うと、再びうつむいてしまった。
最低限まで絞られた明かりと、外から入ってくる月明かりに照らされて、コトリーナの頬から涙がきらきらと零れ落ちていく。
ナオキヴィッチは手を伸ばし、涙を拭ってやった。

「俺も同じだ」

涙でぬれた頬に手をやったまま、ナオキヴィッチは言った。

「気まぐれなんかじゃない」

ナオキヴィッチは立ち上がり、コトリーナの下へ跪いた。
未だ自分のほうを見ないで俯いたままのコトリーナの手をとる。

「結婚してほしい、コトリーナ」

握り締めている手が小さく震えるのをおさえるように、ナオキヴィッチは力を強めた。

「生きている世界が違うから、あきらめようと思っていました」

「俺にとってはお前が居ない世界が一番恐ろしいよ」

ナオキヴィッチはコトリーナの家に向かう最中、恐怖心をも感じていた。
いつでも微笑んでくれると思っていたコトリーナが急にいなくなってしまうかもしれない。
コトリーナがいない世界は、ナオキヴィッチにとって真っ暗闇のようだった。

「返事を、コトリーナ」

コトリーナは息を吸い、涙でぬれたままの大きな瞳をナオキヴィッチの方へ向けた。
しっかりと見つたナオキヴィッチの瞳の中には自分だけが映っている。
あのテニスコートの夜にも見た穏やかで優しいナオキヴィッチの目に、コトリーナは吸い寄せられるようだと思う。
この真剣なまなざしに自分はずっと恋していたんだ…。

「…はい、お願いします」

コトリーナが返事をすると、ナオキヴィッチは立ち上がりその手を引っ張った。

「え?」

戸惑いながらコトリーナが立ち上がると、すかさず抱きしめられる。
そしてコトリーナの頬にキスが落とされた。

*****

二人を乗せた馬車の中で、コトリーナの肩を抱き寄せながらナオキヴィッチは呟いた。

「間に合ってよかった」

「何ですか?」

たくましい腕にドキドキしながら、コトリーナはナオキヴィッチを見上げる。

「明日、頼んでやるよ」

「だから何の話ですか?」

「お前の縁談を破談にしてもらうようにだよ」

イラついたように大声を出すナオキヴィッチ。
コトリーナは再びわけがわからない、という顔をしてナオキヴィッチに言った。

「え?そんなの、ないですけど」


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わさこ

Author:わさこ
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こちらはイタズラなkiss中心の 二次創作ブログです。
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