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生徒には秘密 1
この時期だっていうのに空気が読めず、久しぶりにパラレル物を。

いつも以上に、妄想がぶっ飛んだものです。
いつものふたりが読みたい方は、スルーしてくださいね。




のどかな昼さがり、斗南高校の保健室では二人の教師と一人の生徒が向き合っていた。

「この状況を教えていただきたい、相原先生」

スーツ姿もりりしく、厳しい目で生徒とその隣にいる養護教諭を見ているのは数学教師の入江直樹。
身を縮ませるように、生徒の後ろに立っているのは養護教諭である相原琴子である。
この二人は、この学校の伝説の教師。
尤も、優秀な先生なのはこのうちの一人だけだ。

「えっと、だから、顔色も悪いし…休んだらって」

琴子は首を傾げながら直樹の問いに答えた。
何故自分が怒られるのかわからない、といった様子だ。

「体温は35,6度、平熱だし、顔色もいい」

直樹は、琴子の傍らに緊張した面持ちで立ち尽くしている生徒を一瞥するときっぱりと言った。
腕組みをして大きくため息をつくと、生徒はぴくりと肩を震わせる。

「生徒にも少し休養をと思いまして」

「そう言っておとといの授業も休んだよな?」

「だっておとといは熱があったよね?39度越え!びっくりして、あたし」

ねっ、と同意を得るように生徒のほうを見れば彼は慌てて下を向いてしまった。
生徒のその反応に少し困った琴子は、直樹のほうを向いて笑ってみせる。
白衣を脱いで生徒の中に入ってしまえば、教師とはわからないほどの童顔。

「相原先生」

「はい」

「仮病ですよ、こいつの」

「ええ!?なんで」

下を向いたままの生徒を見て、直樹は口角を少し上げた。
進学率の良いA組とは違い、F組の彼が数学が億劫で授業をサボろうとしたことは想像に難くない。
けれどもちゃんと反省をしているのが、うなだれた様子から良くわかった。
この生徒の良いところだろう。

「体温計を温めてたことぐらい、すぐにわかる」

「入江先生は、何だってお見通しですね」

ため息混じりに琴子は言った。

「まあね、ほら、早く行くぞ。何がちょっと休む、だ」

生徒は弾かれたように足を動かし、小走りで出口に向かう。

「また来てね!」

肩を落としたまま出て行く生徒に、明るく声をかける琴子。
振り向かないままにその声を聞いた直樹は、思わず呟いていた。

「何がまた来てね!、だ」

小声だったので、琴子には聞こえなかったようすではあったが。

斗南高校伝説の教師、入江直樹。
IQ200の彼は、理事長である父の縁で斗南高校で教師をしている。
担当科目の数学だけでなくその知識はさまざまな分野に及び、天才である彼は生徒からの信頼も厚い。
授業は厳しいことが有名だが、T大に合格者が出るようになったのは彼のおかげなのだ。

一方、もう一人の伝説の教師、相原琴子。
彼女は、どうして養護教諭の採用試験に合格したのか、誰にもわからない。
包帯は満足に巻けない、仮病は見抜けない、とにかく落ちこぼれの伝説の養護教諭なのである。
けれど、どの教師にも負けない愛嬌と、生徒思いの明るさがあった。

正反対の二人は、斗南高校に勤める同期採用の教師であった。
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わさこ

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