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生徒には秘密 2
入江くん、ハピバ!

なんですけど、相変わらず空気が読めない私。お誕生日とは全く関係のないパラレルものです。

パラレルものって私は楽しいんです。
なので、いつもどおり楽しんで気楽にやっています。

いつもの二人とはかけ離れたものですが、大丈夫な方のみどうぞ。



斗南高校に勤める教師、入江直樹と相原琴子。
二人には、生徒や周囲の教師たちに絶対に内緒にしなければならない共通の秘密があった。

「入江先生は?」

印刷機を前に格闘中の琴子に、同僚の教師が声をかけた。
彼は桔梗幹。
琴子よりも1年後輩だが、琴子にはなぜか敬語を使わずにいる。

「帰ってたよ、さっき」

幹の言葉遣いを特に気にすることなく、琴子は印刷機に目をやったまま答えた。
今日中に便りを完成させなければ、清水教頭から大目玉だ。

「じゃあ急がないと!未だ間に合うかも」

間違えて男に生まれてきてしまった女幹は、うきうきした様子である。
何しろ斗南高校随一の直樹と、帰宅を共にできるかもしれないのだから。
さりげなく一緒に帰りながら、今日こそは直樹の家を突き止めようと思う幹。

「琴子は?」

「あ、あたしはまだいろいろあるから」

「そう、じゃあお先にね!」

その辺にいる女性よりもよっぽど女性らしい幹は、ドアを開け閉めする所作まで女性らしい。
軽やかにハミングしながら、印刷室を出て行った。

「あぶない、あぶない、入江くんと同じ電車で帰ることになっちゃう」

琴子が直樹と同じ電車を避けるのには、わけがあった。
事の起こりは数ヶ月前。
琴子の父、重雄が建てた新居が崩壊してしまったのだ。
行き場所がなくなった親子が頼ったのは、父の旧友である入江家。
その場で父の旧友が理事長であることが判明し、そしてその息子である直樹とも同居することになったのだ。
恋人といった関係ではないが、理事長家族と共に暮らしていることは周囲に隠していたほうがいいと提案したのは直樹のほうだった。
言いふらすも何も、直樹に対して特にこれといった感情もなかった琴子。
養護教諭としてまだまだだと感じていた彼女も、「裏口採用課も知れないと思われたら嫌だろ」という直樹の一言で納得したのだった。
かくして、同じ家で暮らしていることは二人の間で共通の秘密になっている。

クラスごとに保健便りを分け、各担任のロッカーに入れながら琴子は時計を見上げた。
直樹と幹が帰宅して1時間あまり。

「もう大丈夫だね」

保健便りができていなかったというのは本当のことだったが、それでも気を遣う。

「あー、おなか減った!」

全クラスすべてに保健便りをセットすると、琴子は大きく伸びをした。
長かった一日がようやく終わり、やっと帰宅することができる。

「お疲れ様でした!」

職員室の中にわずかに残っている教師に声をかけると、琴子は学校を後にした。

*****

都内でも有数の高級住宅地の中でも、ひときわ大きく目立っている一角が入江家だ。
引越しして当初は面食らっていた琴子も、数ヶ月たった今では随分慣れた。
豪華ではないが高級感あふれる門扉を開けると、玄関前の電気が自動でつくようになっている。
防犯対策などと直樹は言っていたが、鳥目の琴子の為に直樹の母紀子が取り付けたもの。
まぶしさに多少目がちかちかするものの、今まで父と二人暮らしだった琴子にとっては迎え入れてもらえる環境がうれしい。

「入江くん!」

珍しいことに、玄関の外でセントバーナード犬であるチビと触れ合っている直樹がいた。

「保健便り無事にできたよ、ありがとう!」

「それはどういたしまして」

お互いに学校の外では、“先生”と呼び合うのはやめている。
教師には教師の、暗黙のルールがある。

「どうして毎回誤字が多いのかなー、気をつけなくちゃって思ってるのに」

えへへ、と笑いながら話す琴子に、直樹はチビの背中をなでてやりながら言った。

「お前が馬鹿だからだ」

「ひどい…」

そうは言うものの、直樹は琴子と働き出してからほぼ毎回琴子が仕上げる資料に目を通している。
誤字が多い教師なんて、保護者からなんていわれるかわからないという口実をつけながら。

「とにかく、来月もお願いします!」

元気にそう言って家の中に入っていく琴子に、直樹はつぶやいた。

「俺はなぜ、来月も手伝うことになってるんだ…」

直樹はわからなかった。
独立独歩、一匹狼、近寄ってくる女性にも興味を示さなかった自分がなぜ琴子にはかかわってしまうのか。



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パロ好きです(^^)[e:420]
続き楽しみです(>_<)!
琴子ちゃんが入江くんを好きじゃないパターンで教師!!楽しみすぎる
続き見たいです(^^)更新はされないんですか?
Cさま
こんにちは!お元気ですか。
ティーチャーな二人、楽しんでいただけたでしょうか。これからどうなるか…私は毎回楽しんで書いています。
まだまだ亀亀更新中ですが、また機会があれば遊びにいたしてくださいね!
はるか様
こんにちは!コメントありがとうございました。
楽しみにしていただいたのに…なかなか更新できず失礼いたしました。またぼちぼちと戻ってきましたので、はるかさまも暇で暇でたまらないときなどに…きていただくと大変嬉しく思います。
これからも楽しんで更新していきまーす。
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わさこ

Author:わさこ
はじめまして!こんにちは!
こちらはイタズラなkiss中心の 二次創作ブログです。
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