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生徒には秘密 8
イタキスにとっては記念日だらけの中、私はいったい何をしているんだろう~~。
妄想ははかどっているのですが、なにせ文章に起こすことができないのです…。



琴子はリビングに座ってテレビを見ている直樹を見ていた。
松本先生と付き合っている、という生徒の言葉が頭をぐるぐると駆け巡る。
バラエティーを見てもほとんど笑わない端正な顔立ち。
女の人と一緒にいるときの直樹は、破顔したりするのだろうか。

「なんだよ、ちらちら見て」

気配を察知した裕樹に声をかけられて、琴子は首を振った。

「なんでもない、ただテレビを見てただけ」

「悪いものでも食べたんじゃねえの」

くくくっと笑う裕樹の言葉に、隣に座っている直樹は特にリアクションもせず、テレビを見ている。

「ね、ねえ、入江くん」

「なんだよ」

テレビを見たまま答える直樹。
こちらをまったく見ようとしない直樹の隣に、琴子は座った。
この際だ、聞いてしまおう。
そう思うものの、いざ聞いてみようとすると言葉がうまく出ない。
エプロンの端を握ったり、はなしたりを繰り返している琴子を、直樹はちらりと見ただけであとは無反応だ。

「入江くん」

「だからなんだよ」

琴子の反対側に座っている裕樹は、そんな様子を興味深そうに見ている。

「あのね、あのね、ま、ま、まつ…」

「何?」

ますます不機嫌に眉間にしわを寄せる直樹の顔をそれ以上見ることができず、琴子は視線を床にやった。

「な、ななんでもない」

同じ職場の同僚と二人でいることは、別におかしくない。
出張や打ち合わせ、時折ある研修会に参加したりすることは珍しくない。
さらりと聞けばいいものの、なぜこんなに緊張するのか。
頭の端に浮かんだ疑問を琴子は振り払うように、ソファーから腰を上げた。

「おばさま!手伝います」

琴子の大きな声に、台所から顔をのぞかせた紀子が「助かるわあ」と応えた。

「なんだよ、変なやつ」

明らかにいつもとは違う様子に直樹はつぶやいた。

*****

直樹に疑問を切り出せないまま、数日が経った。
その日琴子は定時きっかりに仕事を終わらせると、入江家からほど近い駅前のカフェにいた。
高校時代からの女友達、じんこ、理美と待ち合わせのためである。
窓際の席は、仲間との定位置。
2人を待ちながら、琴子は何となく窓の外を眺めていた。

「ん?」

その時である。
琴子が職員室を出る前には、二人とも残っていたはずなのに、二人が並んで道路の向かい側を歩いている。
道路の向こう側にいる琴子に気付くことなく、二人は街に溶け込んでいた。
親密そうな二人。

「あれは…」

「なに?どうしたの?」

いつの間にやってきたのか、理美が怪訝そうに琴子の顔を覗き込んでいる。
琴子ははっとして顔を上げると、もう一度その方向を向いた。
流れるように歩いていく二人の影は直樹と、松本裕子。
生徒の言葉は本当だったのだ。
途端に、琴子の目から涙がぽろぽろと流れる。
なぜ涙が出るのか、自分でもわからない。
目の前にいる理美も、カフェの中にいる周りのお客さんにも見られているのに。

「ひっく」

「琴子!どうしたの?」

遅れてきたじんこもはらはらとその様子を見ている。

「うっ、うっ」

うまく言葉を発せない様子の琴子を見て、理美は言った。

「あんた、好きなんでしょ」

「え?」

「あの向こう側を歩いて行った人、入江くんよね?」

「うん…」

理美の問いに、琴子はうなづいた。
そうか、いつの間にか好きになっていたんだ、入江くんのこと。
保健だよりを一つ一つ確認してくれたこと、
教頭からかばってくれたこと、
入江家での何気ないやり取り。
一緒に過ごす時間が増えるにつれて、どんどん好きになっていった。
聞かれて初めて気付いた自分の気持ち。
だがそれは、相手に伝える前に壊れてしまった。

「好きになっていたみたい…」

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