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続・みらいのはなし 1
以前「みらいのはなし」を書いたときに、琴美ちゃんが出てくるお話を、とコメントをいただいたことがありました。
それ以来、うーん…うーん…と出そうか出さまいか迷っていたお話がありまして。
今回は思い切って出してしまうことにしました!
私にしてはシリアスなものなので、苦手な方はスルーしてください。
ずーっとずーっと未来の話を勝手に妄想して書きました。
イメージを壊すかもしれません。
それでも大丈夫な方のみ、どうぞ。

どう受け取っていただけるのか…不安のまま発信しちゃいます。





「ねぇ、どっちの色が良いと思う?」

紀子が差し出したランドセルの色は、どちらもパステルカラーのものだった。

「どっちもどっちだろう」

直樹はため息をついた。
男兄弟二人、黒いランドセルで過ごしてきた直樹には、その色は明るすぎるように感じる。

「あら、お兄ちゃんは古すぎるのよ。大体琴子ちゃんと一緒に来ていたら…」

「仕方がないだろ」

「全く頼り甲斐のない息子だこと」

実の母親からこんなに邪険にされる息子も珍しい、と直樹は思いながら辺りを見回した。
デパートのランドセル売り場は、休日ということもあって、多くの親子連れでにぎわっている。
ランドセルを選ぶことを楽しみにしていたのは、琴子も同じだ。
今のランドセルはカラフルだから、琴美と3人で選ぼう。
もう何ヶ月以上も前から、入江家ではその会話で持ちきりだった。

「ちゃんと写真に残しておかないと」

紀子はそういいながら次々とランドセルを写真に収めていく。
勿論、琴子と琴美の二人に見せるため。

*****

「みーちゃん、行かない」

直樹譲りの仏頂面で、琴美は宣言をした。
一丁前に腕組みまでして、両親をにらんでいる。

「でも、楽しみにしてたじゃない」

場をとりなすような琴子の言葉にも、琴美はだまって首を振るだけだった。

「ママが行かないんだったら、みーちゃんも行かないもん」

困った顔で、助けを求めるように琴子は直樹のほうを見た。

「仕方がないだろ、ママは今動けないんだから」

「ママが動けないんだったら、みーちゃんはここにいる」

琴美は、琴子のそばにある椅子に腰を掛けた。
仏頂面のままのその頬を、琴子は黙って撫でる。
その琴子の反対側の腕には、点滴のチューブが痛々しく刺さっていた。
自分の撫でる母親の手が思いのほか冷たく感じられて、琴美は思わず琴子の手を握った。

「みーちゃん、ここにいる」

もう一度言い切り、口を一文字に結んだ琴美の目を覗き込むようにして琴子は言った。

「パパと、おばあちゃんとお出かけよ?」

休日などめったに取れない直樹が、ずいぶん前から調整していたことを琴子は知っている。
そしてその日を琴美が指折り数えていたことも知っていた。

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